栄養も満点!すっぽんのお刺身とは?

すっぽんの食べ方は鍋ばかりが有名ですが、それだけではもったいないです。
生きた新鮮なすっぽんが手に入ったら、お刺身で食べるのもおすすめです。
部位ごとに特徴や味などをご紹介しましょう。

お刺身として食べられるすっぽんの部位

すっぽんの肉は脂肪分の少ない赤身で、馬刺しや鹿刺しなどの肉に似た味わいです。
水中での遊泳や陸上での移動など、頻繁に足を動かしているすっぽんの筋肉は、締まっていて歯ごたえも十分です。
四肢の肉はもちろんですが、首の肉はより希少で味が濃く、美味しいといわれます。

脂身

脂身は、内臓の中でも特に好まれる部位です。
すっぽんの脂肪には不飽和脂肪酸とよばれる良質な脂質が含まれていて、悪玉コレステロールを抑え、高血圧や中性脂肪を改善する効果があります。

肝臓

すっぽんの内臓の中では大きな部位で、一口大に切っても2~3人で楽しむことができます。
鶏レバーのような味わいですが、それよりもこってりとしていて濃厚な味が楽しめます。

心臓、腎臓

心臓と腎臓は、一匹のすっぽんから少量しか取ることのできない非常に貴重な部位です。
新鮮なすっぽんなら、朝捌いても夕方まで心臓が動いていることがあります。
心臓は味こそ濃くはないものの、コリコリとした食感を楽しむ部位です。

胃、腸

胃や腸は生のまま食べることも可能ですが、専門店などでは湯引きにして出されることもあります。
切り開いて内容物をよく洗い落とせば、心臓と同じように歯ごたえのある食感が楽しめます。

すい臓

すい臓も1匹から少ししかとれない部位ですが、適度に脂が乗っていて、食感もよく噛めば噛むほどに美味しさを感じられます。
すい臓の脂にもDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸や、ビタミンA、Eなどの栄養素が豊富に含まれています。

精巣、卵

オスには精巣が、産卵期のメスには卵が入っています。

精巣は、見た目はたらこのような感じです。
ふぐの白子と同じような味ですが、食感だけが大きく違います。
ふぐの白子が好きな人は気に入ることでしょうが、1匹からは左右一対しかとることができない貴重な部位です。

6~8月の短い産卵期間にメスのすっぽんが手に入れば、卵を食べることができます。
割ってみると鶏卵と同じように白身と黄身がありますが、鶏卵とは比べ物にならないほどの味の濃さとコクを楽しむことができます。

すっぽんはお刺身がおすすめ!

すっぽんのお刺身は、くさみやクセが少なく美味しい上に、熱に弱いビタミンなどの栄養素がそのまま摂れます。
鍋などの他の料理では感じることのできない味わいや食感を、ぜひお刺身で楽しんでみてはいかがでしょうか。

[出典]
すっぽんが美味しい料理とは