すっぽんの捕獲方法

すっぽんは養殖が盛んな生き物ですが、実は日本国内にも天然物が存在します。
護岸工事などが進み環境が変化したことからその数は徐々に減ってきていることが分かっていますが、意外にも身近な川や沼に今も棲んでいるすっぽんがいるかも知れません。
今回は天然のすっぽんの捕獲方法を詳しくご紹介します。

すっぽんの生息地

すっぽんは日本国内では本州、九州、四国の温暖な地域に生息し、水の濁った川や沼を棲み家にしています。
臆病者のため、普段は川底に身を隠していることがほとんどで姿を見ることができるのは稀です。
すっぽんと同じ環境を好むザリガニや、冬眠明けに餌とするタニシを見つけることができればそこにはすっぽんが棲んでいる可能性が高いといわれています。

捕獲時期と時間帯

寒い時期は冬眠しており、夜行性のため日中は姿を現しません。
捕獲は5月~10月のすっぽんが活発になる時期で、日没から夜にかけての時間帯に行われます。

注意点

野生のすっぽんは、2016年に国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されました。
当記事にはすっぽんの捕獲を推奨する目的はありませんので、むやみに捕獲することはやめましょう。

また、地域によっては、河川に罠を設置することを条例で禁止している場合があります。
河川には管理者がいることもありますので、無許可で罠の設置や釣りを行わないようにしましょう。

すっぽんの捕まえ方

罠を仕掛けての捕獲

すっぽんの捕獲方法としては罠を設置して行うのが一般的です。

釣り糸の先に釣り針を取り付けたものをいくつか用意し、ロープに等間隔に結んでいきます。
餌にはすっぽんの好む鶏肉や魚を小さく切ったものを用意しましょう。
すっぽんはにおいを頼りに餌を探す習性がありますので、腐りかけの肉やにおいの強い生ものなどが適しています。

作った罠は水の流れが比較的緩いところへ明るいうちに仕掛け、一晩そのままにして翌朝回収します。

釣りでの捕獲

すっぽんは罠だけでなく、釣り竿でも釣ることができます。

釣り竿の作り方は簡単で、竿に釣り糸をつけてその先に罠と同様に餌を取り付けます。
通常の釣りでは釣り針を使用しますが、すっぽんの釣りでは使用しません。
なぜなら他の生物を傷つけたり、すっぽんが針を飲み込んでしまう場合があるためです。
すっぽんは一度食らいつくと雷が鳴っても離さないといわれているため、針がなくても釣ることができるのです。

あとは水深が浅く流れの緩いところを狙って投げ込み、すっぽんがかかるまで待つだけです。